第10回さんかくサロン(副市長編)

那須烏山の市政に関するゲストを招いて、市民がおしゃべりしながら市政への関心や関わりを醸成する当プロジェクト。

節目の10回目を迎える今回のゲストは、「副市長」です!

これまでのイベントを通して様々な職員さんとお話ししてきた中で、市政の課題や各課で抱えるジレンマを解決するポイントとして、「協働」(最近耳にすることが増えてきた)がどうやらキーの一つになるのではないか、とクローズアップされてきました。

市民と行政(職員)の協働ーーこれまであまり意識されてなかっただけに、市民と行政組織それぞれの意識改革が必要となってきそうです。

そんな大局的なテーマについてお話しできるのは、行政組織を横断的に熟知し、各課・各職員との双方向的なパイプを持っているであろう「行政のナンバー・ツー」であるこの方(副市長)をおいて他にはなかろう!

という訳で、「このまちの「協働」のタネを探そう!」というテーマで、國井副市長をゲストにお招きしました♪


【ゲストとのトークセッション】

まずは副市長の経歴をご紹介、、したかったのですが、あまりにも長いキャリアを積まれてきたので、自ら説明していただいた方がみなさんの理解もはかどるものと判断しまして、失礼ながら改めて自己紹介していただきました!

昭和44年に旧烏山町役場に入庁され、平成23年で定年を迎えるまでの約40年近く、様々な職務に携わられてきたとのこと。

その後、観光協会を経て、大谷前市長の際に副市長の職務に就かれ、川俣市長誕生後も引き続き副市長を務められています。

※ちなみに、『やみぞMagazine』というローカルメディアでは、さんかくサロンとはまた異なる視点から國井副市長の素顔に迫ったインタビュー記事が配信されていますので、そちらの記事も参考に。


これまでどのような職務を歴任されてきたかが分かったところで、今度は副市長としての仕事の内容について聞いてみました。

「ズバリ、副市長の役割を一言で表すと?」と質問してみたところ、「副市長は職員のトップに位置する役職。それぞれの職員が仕事をしやすい職場環境を整え、困ったときの相談にも乗れる存在でありたい。」とのこと。

また、「副市長ならではのジレンマ」を伺ったところ、「ジレンマはない!」とのことでした。もう那須烏山市の行政事務のほとんどを熟知されているからなのか、かなり達観されている印象を受けました(笑)

また、市長との業務の棲み分けを聞きたくて、「ここだけの話、市長の印象って...」というちょっとイジワルそうな質問も投げかけてみました。

それに対しては、「県内初の女性市長。女性が首長に挑戦するということはすごいこと。トップが実現したいと思うことを手助けするのが役割の一つなので、最終的には市長の判断を尊重したい。」という答えをいただきました。

市長との関係性をあえてたとえるなら、横並びの二人三脚というより、伴走者といった趣でしょうか。各自治体で様々なパターンがあるのでしょうが、わが市はこのような形なんだな~と思いました。


【質疑応答】

次いで、参加者から副市長へのざっくばらんな質問タイム。

ゲストの職務が多方面にわたっているため、正直、的が絞りにくかったとは思いますが、、

それでも宇都宮からはるばる来てくださった大学生が専門的な質問をしてくれたり、他自治体の職員さんが行政職員ならではの切り口から質問をしてくれたりと、専門的な問いに対してもしっかり回答をいただきました。

ちなみに、参加者から「職員がまちづくりに関わるための動機づけになるような職場の環境づくりはどうしているか」という質問が出ましたので、それに便乗して、「さんかくサロンのゲストに参加された方は人事評価を高くしておいてください(笑)」とお願いしておきました! どこまで効能があるか分かりませんが、市役所お墨付きの場になることを願っています、、


【意見交換ワーク】

ここまでの前半では、主に副市長の職務について理解を深めつつ、「協働」の必要性について少しずつ迫ってきました。

とは言え、具体的な協働のイメージが湧かなければ、やはり具体的な課題意識の共有につながりません。

そこで、後半は生活に密着した分野の課の職員さんをサブゲストとしてお招きし、

①その課ならではの課題共有

②「協働」を意識した解決策の具体的なアイデア出し

を意識した意見交換ワークを実施しました!

お招きしたのは健康福祉課、生涯学習課、まちづくり課のお三方です。


健康福祉課からは高齢福祉担当の方。

生涯学習課からは生涯学習担当の方。

そして、まちづくり課からは定住推進担当の方。

このプログラムの発端はそもそも、副市長との事前ミーティングの中で語られた「ここに住んでいて良かったなと市民に思ってもらいたい」という副市長の言葉がヒントになっています。

財政難や少子高齢化といった大きな課題を抱えているわが市ですが、その解決を図るのが短期的には容易ではない以上、身の回りの小さな悩みや不満を解決していく積み重ねが、「ここに住んでいて良かったな」と思ってもらうための最善策なのではと思います。

そうした身の回りの“困った”を市民と行政が共有し、あわよくば協働という切り口で解決することが今後必要になるのではなかろうかと思い、住民の生活にダイレクトに関わりそうな3つの分野の担当者に来てもらった次第です。


グループに分かれ、各ゲストの担当する分野で抱えるちょっとした(または根本的な)課題をテーマに挙げてもらい、

・課題の現状の共有

・課題を解決した理想的な姿

・現状と理想とのギャップを埋めるためのアイデア

という3つのステップ(フレーム)に沿って意見交換してもらい、協働の具体的なアイデアを探ろうというもの。

題して、“官民の役割分担、協働の未来を描くフレームワーク”。

60分の制限時間で各班それぞれ意見をまとめてもらい、全体に向けて共有してもらいます。

与えられた制限時間の割にはけっこう本格的なワークになりそうで、ルールの説明にも熱が入ります(笑)


こちらは健康福祉課の班。

テーマは「高齢者に優しい市にするために協働で解決できること」。

市内高齢者に困りごとを聞いたアンケートの結果をもとに、高齢者(とりわけ独居の)の課題解決のアイデアを考えていました。

高齢化は誰しもが通る道ですが、経験していない分、なかなかイメージしにくいところもあるかもしれません。

そんなことから、

「市民としてはまず高齢者の実情を知ることが第一」

「人生の先生として教えを乞う場があっても良いのでは」

「20~40代くらいの若者が、自分たちに何ができるか話し合う場があると良い」

といった意見がアイデアとして出されました。


一方、生涯学習課の班。

諸事情により(罰ゲームではありませんw)、このグループだけ座敷でのワークとなっていますが、この密集度合いがかえって議論に功を奏することになるか、、

テーマは「公民館をより積極的に(特にこれまであまり使っていない若い世代に)活用してもらうためには」。

意外と知られていない公民館の利用実態や利用ルール。

え、そんな使い方していいんだ!?といった目からウロコの使い方もありそうなので、「公民館の使い倒し方」的なPR活動をしてみるというアイデアが出されていました。

夜間の利用も積極的に対応しているとのことなので、ここはひとつ、さんかくサロンが先鞭をつけてみるのもアリかもしれませんね!(笑)



もう一つがまちづくり課。

テーマは「那須烏山市の魅力の整理と内外への効果的な発信方法について」。

話しやすいテーマということもあり、和気あいあいとした楽しい会話が展開されていました。

その結果、住みやすさを前面に出した「住めば豊かだ那須烏山」(どっかのパクリ、、)というキャッチフレーズを掲げて、各種PRに励むというのはどうだろうかというアイデアが提案されましたw

ちょっと笑いあいながらアイデア出しできる雰囲気ってすごく大事ですよね~


それと忘れてはいけないのが、ゲスト(副市長)の班!

ゲストがこのまちの課題として触れた「人口減」について、その根本原因を探ろうというワークを設定しました。

こちらは本格的にホワイトボードを使っての意見出しまでしてくださって、流石といった感じですね~

いかにこのまちに住み続けるかという視点から、日常生活を送る上で市内に魅力的な目的地がない(文化施設が不足していたり楽しめるイベントが少なかったり)といった課題が挙げられていました。

この班も「住みやすいまち」をコンセプトに掲げた課題解決に言及してくれまして、具体的な暮らし方の提案をまとめた「暮らしのトリセツ」のようなものを冊子にまとめて情報発信することで、市外からの移住者を呼び込んだり市内在住者の流出に備えたりしてはどうかと、隣のまちづくり課の班に向けて越境するような形で提案がなされたりしていました。

このように、「課」の垣根を飛び越えて(タテ割りを打破して)、ヨコの関係を建設的に築いていくことができれば、まちづくりはもっと効率的にかつもっと創造的になるであろうに!と思わされた瞬間でした。

60分足らずの時間はあっという間に過ぎてしまうもので、泣く泣くタイムアップ!

意見交換ワークのプログラム設計は時間配分を間違えましたね、、メンボクないです(涙)



今回のプログラム全体を通しての感想ですが、“明日からすぐにでもできる”というような解決策にはまだ育っていないとは言え、いくつかのアイデアを全体で共有することで
・情報発信の強化の必要性

・行政と市民が協働してアイデア出しすることの可能性

・複数の課の更なる連携の必要性

といったことをゲストである副市長にちょっとでも感じてもらえた、そんな回になった気がしました!


散会後、副市長と意見交換する参加者も多々見られ、これからの市政運営にダイレクトに生かしてもらえる機会となれば、さらに喜ばしい限りです♪


今回は時間配分の点で、ゲスト・サブゲストだけでなく参加者も振り回してしまった回となってしまいましたが、それも今後の反省材料として生かしてい期待と思いますので、また次回の開催をお楽しみにしていてください!!

ありがとうございました!

さんかくサロン

他人任せのままで、このまちの将来ってホントに大丈夫? 那須烏山市を中心に、市民が地方政治に主体的に参画していくための、きっかけづくりの場です。 当面は、市政に関する正しい知識や課題を分かち合うための情報交換の場にしていきます。

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