昨年10月に開催して以降、やや間を置いての今回のイベント。
少々時間を要したのは、一つの政策テーマに絞ってじっくりと情報交換することを念頭に、工夫を凝らしたコンテンツを練ってたものでして、、
年末年始を挟んでサボっていた訳ではありませんよ、ええ。
それで新年一発目の今回は、「那須烏山市の「道の駅」のあり方を熟考する」をテーマに、道の駅整備計画プロジェクトチームの担当職員さんをゲストに招いて、このまちの「道の駅」構想を取り巻く現状について理解を深めました!
キーワードは①正しい情報のインプットと②教えてもらう前と後です。
【意見表明シート[before]記入】
キーワード①の正しい情報をゲストから聞く前に、まずは「道の駅」構想に関する各自の現時点での考えを手元のシートに書いてもらいます。
賛成・条件つき賛成・どちらともいえない・条件つき反対・反対のうちから一つ選択してもらい、その理由も書いてもらいました。
そして、参加者同士の自己紹介も兼ねて現時点での各自の意見を全体で共有しました。
賛成・どちらともいえない・反対がバランスよく分かれ、なかなかイイ感じです♪
【ゲストからのレクチャー】
次に、ゲストから「道の駅」構想計画に関するレクチャーをがっつり20分かけて聞かせてもらいます。
単なるレクチャーではなく、道の駅整備計画プロジェクトチームが約1年かけてまとめた調査結果の最終報告書に基づき、要点を絞りつつも客観的なデータなどを例示しながら分かりやすく示してもらいます。
これがすなわち、今回のキーワード①の正しい情報のインプットのことです。(なお、同じ内容は既に市長向けにレクチャーされているそうです。)
まず、これまでの経緯を振り返ってみると、
・平成23年3月:「那須烏山市道の駅整備基本構想(素案)」が策定
・平成28年10月:「道の駅整備計画プロジェクトチーム」が設置
・平成29年3月:基本構想に関する検討・研究の中間報告
・平成29年10月: 〃 最終報告
という流れのようです。
平成23年3月の基本構想では、震災の影響も多分にあったのでしょう、短期間での協議の中で“作らない”という一応の結論をつけたようでした。
その後、もう一度時間をかけてその基本構想について検証・研究を進め、結論を出したのが今回の最終報告書という位置づけのようです。
実は聞けば聞くほどかなり濃い内容で、プロジェクトチーム以外の職員さんも知らない情報が入っているようで、これを今回初めて聞くという職員さんもいるほどでした。
予定の20分の持ち時間を軽くオーバーし、記憶が定かではないものの、倍の40分くらいじっくりインプットしていただいた気がします。
さながら授業のようでして、この会場の雰囲気(もともとは小学校の教室!)ともベリーマッチした内容で、みなさん眠くなるどころか食い入るように話を聞いていました。
さて、ここにレクチャーの内容を全ては書ききれないので、コーディネーターとのトークセッションの内容を加えた要点を以下にまとめます。
<道の駅とは>
・道路の休憩施設で、道路管理者が整備する(国道、県道沿いであれば県が管理者になる)
・駐車可能台数20台以上などの一定の条件をクリアして国が道の駅として登録
・休憩機能(駐車場、トイレ)、情報発信機能(道路情報、地域情報)、地域連携機能(観光施設、直売所など)の機能がある
・休憩施設、情報発信施設は道路管理者が整備するが、地域連携施設は市町村が付帯施設としてその駐車場とセットで整備する
<各機能の想定>
・農産物直売所を設けた場合の予想年間売上額は約2~3億円(県内では小規模な部類)
・既に市内には小規模の直売所がいくつもあり、農家の参加意向はややネガティブ
⇒大規模な販売スペースを設けると供給力に懸念あり
・既存の市内観光施設の平均売上単価は100~400円/人で、観光施設による爆発的な売り上げ上昇を期待するのは難しい
⇒ハード設備新設ありきではなく、既存施設の磨き上げの実施の方が効果的
・様々な情報の発信拠点として、道の駅のような施設は有望
・現在の市内の公共施設は避難施設としては安全確保の面で課題が多く、道の駅を新設した場合、防災機能としての役割は大
⇒災害リスクの高い土地への整備は回避すべき
<計画の候補地>
・実は、平成23年の基本構想時には漠然とした4地区が想定されていた
・今回、整備に最低限要する敷地面積(1ha程度の土地の確保)やロケーション(主要道沿い)等を考慮して場所の絞り込みをして検証作業を新たに実施
・すべての候補地において制約があり、早期の整備実現は困難(7~10年かかってできるかというスパン)
・制約①:「農振農用地域」「河川区域」など用途転換が難しい点、ハザードマップで網掛けされてしまうような自然災害リスクの高い点など
・制約②:近隣直売所や大規模商店との競合
<運営面の課題>
・調査した他自治体の道の駅は運営会社自体は黒字だが、施設整備費(減価償却費)は到底回収できない
・年間4.4億円が不足するといわれる那須烏山市が多額のハード施設を整備した場合、財政の急激な悪化が懸念される
・経営は実績があるプロに任せる必要あり
・賑わっている道の駅は通過交通者向けではなく、地元や周辺住民の日常的な需要をうまくつかんでいる
<コスト>
・新設した場合、近隣の道の駅の事例から類推するに想定イニシャルコストは10億円程度
(しもつけの道の駅は約22億円)
・10~20年後にまとまった額の改修コストがかかる
・既存施設を改修した小規模な「まちの駅」であればコストは1億円程度で済む
<結論>
・厳しい財政運営を考えると、新設整備は無理
・道の駅に期待される各種機能は、既存設備のブラッシュアップ等の代替策で補完可能
・山あげ会館などに道の駅に求められる機能を追加・拡充する多機能化が一例
⇒「まちの駅」のようなイメージ
資料に基づいて丁寧に説明してくれたゲストから漏れたのが次の一言。
「こんなに時間をとってこの内容を説明したのは、市長にこの内容をプレゼンした時以来です、、」
まずはお疲れさまでした!
前半はひとまずここまでで、トイレ休憩をはさんでいよいよ後半戦です。
(その2へ続く)
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