番外編と銘打った今回は、いつものイベントとは形式を変えまして、具体的な政策テーマについてドリンクと軽食をつまみながらゲストから教えてもらいつつ、ゲスト・参加者同士でワイワイおしゃべりする企画にしてみました。
取り上げるテーマは、那須烏山の巷で少しずつ話題になっている「道の駅」構想です!
10年以上前から議論になりながらも、毎回実現しないまま現在に至る道の駅構想。
最近の新聞報道でもありましたが、道の駅構想を復活させてもう一度考えてみるという動きがでてきているようです。
結局、つくるのか、つくらないのか
なぜ今までつくらなかったのか
そもそも、財政的につくれるのか
そして、つくるべきなのか否か…
その辺の悶々としたギモンや関心が少なからずある道の駅構想について、担当課職員さんにざっくばらんに聞いてみようと思います♪
今回ゲストには、なんと、まちづくり課の課長さんが参戦!
【ゲストからのレクチャー】
七夕の夜(しかも金曜日)にもかかわらず集まってくれた物好きな(失礼!)参加者・ゲストで乾杯を済ませて、さっそくゲストからのレクチャー開始。
正しい知識を吸収するには、やはり酔っぱらう前にやることが肝要です(笑)
それにしても、今回のために概要をシンプルにまとめた資料まで作ってきてくださり、ゲストには頭が上がりません…お気遣いありがとうございます。
まずは本市の道の駅を取り巻くこれまでの経緯から説明を受け、
2011年:「道の駅整備基本構想(素案)」を策定
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同年3月:東日本大震災の影響で2年間ほど凍結
↓
2013年:外部関係団体を巻き込んだ検討委員会を設立したものの、(なぜか)結論出ず
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2016年:議会にて凍結解除を宣言し、プロジェクトチームが発足
↓
2017年:もともとの素案の検証・研究に対する中間報告発表
という大まかな流れで今日まで来ているようです。
ちなみに、この中間報告というものは今春すでに市長および議会になされていたものの、なかなか市民にまでは詳細が降りてこなかったので、今回その概要をかいつまんで披露してもらうことになった次第です。
次いで、「そもそも道の駅とはなんぞや!?」という素朴な点について振り返り。
道の駅は本来的には「道路の休憩施設」で、①駐車場、②トイレ、③道路及び地域に関する情報提供施設といった休憩機能を有する施設。国道や県道に整備する場合、道路管理者である国や県が整備するものです。
そこに市町村が付帯設備として、④文化教養施設、⑤観光レクリエーション施設、⑥防災拠点施設といった地域連携機能を有する施設を整備する、というのが一般的な形だそう。
したがって、ベースとなる施設の整備主体は道路管理者である国や県となるため、対外的な調整にかなりの時間を要することが想像されます。
また、敷地面積も1ヘクタール(10,000㎡)程度が必要で、ロケーションなども考慮すると、候補地を4つに絞り込んだものの全ての候補地において制約があって早期の整備実現は困難とのこと。
一方、金銭的なコストについて。
整備費用は従来規模の道の駅を整備する場合、建設に要するコストは数十億円単位での見積もりが必要になってくるようです。
運営費の支出については、運営会社に委託したりすることで極力抑えることはできるようで、県内の他の道の駅の状況を調査したところ、多くの施設で運営会社の決算上は黒字のようで運営ビジネスは持続的に可能だそうです。
ただし、減価償却分(イニシャルコスト)の回収には程遠く、将来必ず発生する大規模改修の追加的な投資を考えると、回収できる金額に見合った施設計画が肝要になってきます。
現在、市では「公共施設等総合管理計画」を策定して財政難の中での公共施設の維持管理について検討を巡らせていますが、ここに道の駅が加わるとなると、財政的な負担が更に加わることが懸念されます。
最後にソフト面について。
黒字運営に成功している道の駅では、計画の初期段階から支配人となる人物が自治体に入り、マーケティングをはじめ売り場の設計等にも関与しているそうです。(←そりゃ考えてみれば、至極当然ですが、、)
また、販売施設を整備した場合、生命線となる品揃えを確保するため、農産物や加工品の供給体制を強化する必要も課題として挙げられるとのこと。
結構シビアな話に、つい箸を持つ手を止めて聞き入ってしまいます。
文字通り課題は山積。
農業振興や観光客をいかに増やしていくかが喫緊の課題となっているわが市にとって、「何もしないで座して待つ」は最悪の選択ですので、何かしらの建設行為を伴ったアクションはとらなければならないでしょう。
ゲストからは「現在、道の駅は「地域課題を解決する場」へ役割が変化している」という指摘があり、地域の課題解決にふさわしい存在として「道の駅」をどう位置づけていくかが肝になってきそうです。
この秋には今後の方向性を確定するスケジュールになっているようなので、整備ありき反対ありきではなく整備の是非の両論併記も含め、柔軟かつ冷静な検討を切に願うばかりです。
【おしゃべり】
ゲストによる濃密でためになるレクチャーを受けて、後半(というか大半)では、ゲスト×参加者との意見交換、もとい、ざっくばらんな居酒屋談義が開始♪
今回のテーマに関係ない話をしていても、その話題はいつの間にか道の駅にヒモづけられてくるという不思議な空間…
今回は道の駅のハード・ソフト面に関わりそうな他の課の若手職員さんに加え、県の土木関連の部署の若手の方も当事者・市民両面の立場で参加いただき、担当課との間での情報交換の場にもなってたようです。
また、農業従事者の参加者の意見を生で聞いたり、ある参加者が事前に数人の農家にヒアリングしてくれた道の駅に対する考えについて情報提供してくれたりと、担当課に市民の声を届けることもできたのではないかと思います。
やはりアルコールが入った場ですと、話が弾んで有意義な話を聞くことができますね~大半は帰ると忘れてることが多いですけど(笑)
数少ないながらも、ここで出た意見が今後の道の駅構想に反映されると面白いですね!
そんなこんなで夜も更けていくのでした。。
それにしても、主催者ながらこのような市民と行政との間のプライベート色の強い意見交換の機会はとても貴重なのではないかと改めて思わされました。
自分が関心のある政策テーマについて、パブリックコメントや広聴箱とは違った形で、担当課にそれこそ直接的に自分の意見を伝えられる訳ですから。
「対面で市役所の職員さんと話すなんて、オープンな場とは言えちょっとハードルが…」と感じるかもしれません。しかし、このまちの市政運営についてふだん知りえない情報を正しく知り、こちらの意見まで伝えられるというのは、その不安を補って余りある果実と言えます。
今回得た手応えをもとに、さんかくサロンはまだまだ続きます!
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