これまで市役所の職員さんをお招きして実施してきましたが、なんと、今回のさんかくサロンは地元の市議会議員さんをゲストにお招きしての開催♪
テーマは「那須烏山市議会議員さんとの上手な付き合い方」。
手元にある那須烏山市の子ども議会の資料を読みますと、市議会とは、「市民のみなさんの代表として、みなさんの要望や意見を、那須烏山市の仕事「市政」に反映させていくこと」とあります。そして、市議会議員とは、市民の中から代表の人たちを選んで話し合いをしてもらう、その代表に選ばれた人たちです。
市民が市政に参画していく上では、議会を上手に使うこと、議員さんと連携することがとても重要になってくるわけです。なんせ、まちづくりは一人ではできませんので。
そんなことで、これまで数回のイベント時にアンケートした結果をもとに、性別、年齢・議員歴、選出地域や所属委員会を勘案して3名の議員さんを選んでゲストにお越しいただきました!
当日の参加者も30~40代の若手を中心に約20名集まってくれました♪
【ゲスト紹介】
ゲストの顔ぶれはこんな感じです。
○平塚英教さん(小木須、61歳、9期目、経済建設常任委員会)
○沼田邦彦さん(旭、45歳、4期目、総務企画常任委員会)
○矢板清枝さん(下川井、57歳、1期目、行財政改革調査特別委員会)
【議員一問一答】
まずは、これまでのアンケートで「議員さんに聞きたいこと」という名目で収集した質問をストレートにぶつけてみる議員一問一答。
シンプルな質問に対して10秒ほど考えてもらい、手元のボードに記入して同時に提示してもらうというユルイ感じの応答スタイルにしてみました。
主な質問内容はこちら。
Q1.ここだけの話、普段は○○なんです。
Q2.議員って儲かりますか?
Q3.私にとって、議員(政治家)とは○○である。
Q4.議員バッジをつけているうちに達成したいことは何ですか?
Q5.那須烏山市の財政はあと何年もちますか?
アドリブでのストレートな質問もいくつかありますので、正直、答えにくい内容だったとは思いますが…。
これでその議員さんの人となりもちょっとだけ分かった、ハズ。
オバマとトランプの対比がこれまたいい感じですね(笑)
【ゲスト×代表のトークセッション】
次いで、ゲストに様々な質問を投げかけつつテーマを深堀りしていくトークセッションのコーナー。
今回はゲストが3名もいるので、まずは各人に話を振ってみました。
矢板さんには、「議員になって直面したカルチャーショック(議会あるある的な)」を尋ねました。
議員1期目で、議員18人中3人の数少ない女性議員ということもあり、様々な苦労が伺われました。
次に、沼田さんには「議会の一般質問に至るまでのプロセス」をお聞きしました。
その前に、そもそも一般質問とは何ぞや、ということを代表から説明。
※ちなみに、市の子ども議会資料ですが、コンパクトにまとまっていてなかなか理解しやすい教材でイイですね!
それを受けて、沼田さんからは議会の仕組みを概説していただき、一般質問をするまでの流れを教えてもらいました。
あわせて一般質問に対するこだわりを各人に問うたところ、
「市長の考えを直に問うということで、市長とリングに上がる気持ち。晴れ舞台だ。」
「毎回欠かさず質問しており、できるだけ早い順番で質問するようにしている。」
といった答えをいただき、議員さんの一般質問にかける意気込みを確認することができました!
平塚さんには、「長年にわたって議員活動してきた思い」を伺いました。
なんと25歳の時から議員をやられているということに一同驚き。。もはや、那須烏山市議会の生き字引と言ってもよさそうな存在でしょう(笑)
【参加者質疑応答】
ここまでのトークを聞いていて、参加者からもみんなの前でゲストに聞いてみたいと思うことやモヤモヤが出てくるころでしょう。
そんなことで会場に水を向けてみたところ、意見続出!
「近所の通学路の街路樹が交通の妨げになっていて危険なのだが、地元選出の議員に言ってもなしのつぶて。そんな時は誰に報告すれば良いのか?」
「山あげ祭りを担う人材が減ってきているが、この先も長く存続するにはどうしたらよいと思うか?」
「消滅都市にはなりたくないと回答があったが、消滅都市とは具体的にどうなることなのか?」
「20代が政治から離れているが、対策はあるか?」
「烏山図書館がなくなると聞いた。コミュニケーションをはじめ、地域にとって重要な場なので残してほしい」
こんな切実な、そして率直な意見が市民から出されました。
それに対して、ゲストの議員さんからは、
「担当課に伝える等、責任をもってその課題には対応します」
「図書館的な機能は残していく」
といった個別具体的な答弁(?)をもらうこともできました♪
(密室ではない)このようなオープンな場で、市民が議員さんに公共の要望(あくまで私利ではない)を伝え、議員さんが現状の正しい情報提供と今後の対処方針について答えるというのは、この上なく健康的な代議制民主主義の姿ではありませんか!
手前味噌ながら、これはいい場ではなかろうかと思いました♪
【意見交換ワーク】
そして本日のメインイベントへ。
ゲストが市民と意見交換したいテーマについて、席替えをしながら座談会形式で行なうものです。
今回はゲスト3名でしたので、参加者をテーブルごとに3つの島に分けて、それぞれにゲストが入ってもらいざっくばらんに意見交換しました。
15分程度の時間ごとにゲストに席替えしてもらい、各テーブルの参加者はすべての議員さんと話すことができるという流れです。
「市議に何を求めるか」や「新庁舎建設、道の駅建設」について市民の率直な意見を聞いてみたいという議員さんもいれば、「まずは市民が何を考え、求めているのか」を聞きたいと考えている議員さんもいて、活発な意見交換が交わされました!
何を話すか戸惑う参加者もいるのではと心配したのですが、そんな心配はどこへやら。参加者のみなさんは自分の思いやこのまちに対する危機感、政策課題に対する持論を積極的にゲストに伝えてもらっていたようです。
あわよくば、みなさんの切実な要望を3月開催の議会にフィードバッグしてもらえればいいですね~!
ともすると、このような場は議員さんに対する一方的な陳情や苦情を吐き出す場になりがちですが、今回参加された方々はさすがその辺のマナーをわきまえており、とても賑やかなながらも温和な雰囲気での対話のキャッチボールをしてくれていたのはありがたかったです♪
そんなことであっという間に意見交換ワークの時間は終了…盛り上がっている島ではなかなか話が尽きず、「続きは終了後に個別にお話ししてくださいね~!」と言って強制終了してもらったくらい夢中になっていました(笑)
このような雰囲気ですと、意外とどんどん話せてしまうものなのですねぇ~
最後に、各ゲストから一言いただきました。
ゲストが口々に言ってくれて印象的だったのは、「市民(特に若い世代)とこのような対話の場を持てるというのは今まで全くなかったので、とても貴重な場だった」ということでした。
確かに、これだけ議員さんと密度の濃い対話の場は、那須烏山では今までなかったかもしれません。
今回の企画から垣間見えたのは、
(議員さんにとって)
・市民との対話の場を探している
・市民の意見をじっくり聞こうとしている
(市民にとって)
・議員さんに伝えたいことが山ほどある
・議員さんに伝えるチャネルがない
・効果的な伝え方もよく分からない
・議員さんや議会のことを知らない
(双方にとって)
・対話のルールさえ決めれば、感情的な議論にならずに対話できる
・対話の場がない(とりわけ若年世代を対象に)
ということです。
つまり、市民と議員との対話の場は、双方にとってニーズがあるしおそらくメリットがある、ということ。
このような場は定期的に設けていきたいものですね!
今回の企画は市民が市政に参画するための入り口にすぎません。このような対話を続けつつも、同時に市民の側でも議員や議会に頼るだけでない、何かしらのアクションをしていく必要がありそうですね。
まずは、多方面にいろいろな気づきが生まれた良いイベントになりまして、参加していただいた皆様に感謝です!
おまけ
最後に記念撮影♪
このポーズが少々気恥ずかしい限り(苦笑)
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