さんかくサロン オンライン[台風19号の災害対応を振り返る ~ウィズコロナの対応策も交えて~]

前回のオンライン編に味をしめて、第2回目のオンラインイベントを開催しました~

今回のテーマは、昨年発生した台風19号による災害対応の振り返りと題し、那須烏山市社会福祉協議会(社協)の職員さんをゲストにお招きしました。

折しも、昨年の水害から丸1年が経ったタイミングでの実施。

実はこの企画は今年2月下旬に他の行政の担当課を交えて開催する予定だったのですが、コロナ流行の一番敏感なタイミングだったこともあり、無期延期の状態とせざるをえない状況が続いていました。

そうこうしている間に、ウィズコロナに適応した新たな災害対策の指針が発せられたりして、次の水害に備えて、市民が知っておいた方が良いことがあるなとの思いから、急ピッチでの開催となりました。


【ゲストからのレクチャー】

まずは社協とはこんなところです~という説明をしていただき、昨年の台風19号による被害状況を振り返り。

全壊した住家の被害件数は県内最多だったそうで、那珂川流域の水害対策の必要性を改めて実感しました。

久しぶりに災害の写真を見て、「うわー、こんなだったよなぁ、、」と当時の記憶が久々によみがえってきまして、やはりビジュアルに訴える情報はインパクトが強い!

災害時に、市の要請を受けて復旧復興を行なう「災害ボランティアセンター(災害VC)」を立ち上げるのが社協の大きな役割の一つで、その活動の一連の様子も紹介してもらいました。

活動を通じて得た課題として「住民間の意識格差や記憶の薄れ」が挙げられ、バツが悪かったのは私だけではなかったことでしょう…

また、直接水害で被災した方も市内には多数いましたが、断水という形で間接的に被災した方々が多かったのも昨年の水害の特徴でした。そういう意味で、被災した経験を無駄にしないためにも

・平時から市民一人ひとり、ひいては地域の防災力を高めておく

・有事の際は行政をアテにしない

・ご近所間での助け合いの重視する

といった心がけを常に持っていたいものです。

また、台風が近づいてきたらという想定のもと、5日~前日までには

・ハザードマップを確認

・3日分の水・食料を確保(水は1人3ℓ/日が目安)

・感染症対策用品を準備

といったことを事前に備えておき、当日は

・スマホやラジオの充電チェック

・車のガソリンを満タンに

・(停電中・避難時)ブレーカーのスイッチを切る

・長靴ではなく運動靴で避難

といったことに注意するということを改めて周知してくれて、「長靴で避難するところだった~!」等と意外と知らなかったことを学ぶこともでき、みなさんフムフムと聞き入ってくれてました。

また、ウィズコロナの留意点として、「県外・市外からの災害ボランティアの募集が困難になるため、平常時から地元協力者の確保が必要」という重要なポイントが示されました。

つまり、本来、復旧に必要な人手は広域(近場の人材は被災者になっていて他人を助ける余裕がない可能性が高い)から多数を集めるのが鉄則だったのですが、感染症の感染拡大を防ぐという対策が不特定多数のボランティア募集の障壁となってしまっているのです。

代わりに、災害時にボランティアに参加できる市内の人材(人に限らず物資も)を平常時にいかに集めて、災害時にいかに有効に機能させていけるかが非常に重要になってくるというようです。

したがって、まずは社協の「災害支援ボランティアネットワーク」に事前に登録しておくことが大きな一歩となるとのことでしたので、さっそく明日にでも登録の方法について調べることとしたいと思います♪


どのスライドも今後の災害対策に重要な情報が込められていたこともあり、前半の40分はゲストからのレクチャーでタイムアップ!!

いかにインパクトの大きい水害だったのかということが、そんなところからも分かった気がします、、


【トークセッション】

さて、いったんログアウトして仕切り直ししてからの後半戦に突入!

無料アカウントの悲しい性…(涙)

前半は濃密な内容を駆け足で説明していただいたので、ポイントを絞るためにコーディネーターから最低限の質問タイム。

災害時に市民が取るべき行動の一番のポイントは?という問いに対して、ご近所さん同士の「互近助」というスタンスが大切とのこと。

あいさつ程度で良いので、平時から近所に住んでいる者同士がお互いをなんとなく気にかけているというユルい関係性を持っていれば、災害時に「そう言えば、〇〇さんはどうしているんだろう」というような気付きにつながり、互いを助け合うことができる可能性が高まるという訳です。

やはりあいさつはいくつになっても大切なんですね~!


【感想共有とプチ決意表明】

けっこう時間が押してしまったのですが、今日を機会に改めて思い出した災害対策の必要性をすぐに忘れて欲しくないなと、自身の感想と「自分だったらこれはできるかも」というプチ決意表明を全員で共有する時間を設けました。

「写真や画像で伝えるとやはり印象が強く、そうしたツールを使って伝えていくことが大切」という意見が出され、それには誰しも納得する機会となりましたね~

また、ボランティアの経験が豊富な参加者からは「ボランティアは継続することを念頭に、無理をしないで参加できることが重要」といった意見が出され、昨年の水害で初めてボランティアを経験した他の参加者はそれを聞いて、「ボランティアの人はのんびり作業しているように見えたけど、それは長く続けるために自分のペースを保っていただけだったのか!」という前向きな気付きにもつながったりしていたのが印象的でした。

他にも、「自社の仕事で作成している災害マニュアルに今日のことを生かしたい」、「会社のBCP(事業継続計画)策定に本気で取り組むきっかけになりそう」といったポジティブな反応も出てきて、嬉しい限り♪


参加人数がコンパクトなこともあり、終わってみれば例の忌まわしいカウントダウンが始まるかなり前の5分程度の余裕を残してのクロージングとなりました(笑)

「1分未満」と表示されても余裕のこの表情w

↑はイベント中、ゲストの画面に時々その気配が感じられた上司の正体が明るみになった時の図。社協の方々も今回のようなオンラインでの情報発信には興味津々でしたので、そうした場を設けることができたのも有意義だったのではないかと思います。


場所や時間の制約をできるだけ排除しながら大切な情報をシンプルにまとめて発信するのに、やはりオンラインは向いているな~と改めて気付くことができる機会となった今回。

また随時、オンラインでもお会いしましょう!

さんかくサロン

他人任せのままで、このまちの将来ってホントに大丈夫? 那須烏山市を中心に、市民が地方政治に主体的に参画していくための、きっかけづくりの場です。 当面は、市政に関する正しい知識や課題を分かち合うための情報交換の場にしていきます。

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