さんかくプロジェクト

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第11回さんかくサロン(道の駅整備計画PT編)2/2

【参加者同士の意見交換ワーク】ここまでのレクチャー等を聞いた段階で、各自の「道の駅」構想に対するスタンスがわりと固まってきたことでしょう。そこで参加者各自のスタンスに基づいて、「賛成または条件つき賛成」チームと「反対または条件つき反対」チームに分かれて、各チーム内で地域のあるべき未来についてプチ作戦会議のワークをやってみることにします!正しい情報に基づいてスタンスを定める(賛成や反対という意見を持つ)ことは非常に重要なことなのですが、今回はそこからもう一歩前に進めてもらいたいと思い、それぞれのスタンスをどのように現実に落とし込んでいくか(実現可能性を高めるか)というリアリティを持ったものにブラッシュアップしていくことを狙っています。(なお、自分のスタンスと反する意見を否定するためのアイデア会議ではないため、前向きな意見を積み上げていことに重点を置いたプログラムにしてあります。)また、そのプロセスを通して、このまちの課題についても見える化できやしないかという淡い下心もあったりしますが(笑)さて、そのお題がこちら。<賛成チーム>①道の駅が果たすことのできる、那須烏山市に求められる“必要な機能”とは何か?②レクチャーで指摘されたリスクを回避しつつ、上記の“必要な機能”を満たすには、具体的にどのような道の駅にすればよいか?<反対チーム>①これからの那須烏山市に求められる“必要な機能”とは何か?②道の駅を作らずに上記の“必要な機能”を満たすには、どのような地域政策や市民の取り組みが必要か?ちなみに、今回のレクチャーで触れた「機能」以外にも、まちを構成する機能はいくつもあるので、思いつく例を以下のように示した上で、グループごとに考えてもらいました。

パブコメに初挑戦

【パブコメ挑戦の経緯】先日、市役所を訪れた時のこと。入口を入ってすぐのところに、テーブルの上にハコが置いてあるのが目に入りました。なんだろうと思って近づいてみると、「那須烏山市議会基本条例(案)に対するパブリックコメント」と書いてあります。※こちらがそのページ。「これがウワサのパブコメか!」と思い、テーマも市議会についてだったので興味が湧き、資料を手に取ってしげしげと読んでみました。条例というとなんだかお堅いイメージをしていたのですが、案外分かりやすいシンプルな作りだったので、これなら無知な自分でも少し言及できるかもしれないと思い、ちょっと個人的に思うところを書いてみることにしました。なお、資料を手にしたのは締め切りの約1週間前のこと、、(募集期間は12/25~1/23と約1ヵ月のタイムリミットがあり、長いような短いような。)数日は頭の中でボンヤリと論点を整理し、まとまった時間が確保できた休日の夜、家族が寝静まったのを見計らって一気呵成に仕上げました!さて、その内容を以下に紹介します。【パブコメの内容】第13条の後に、本会議等の内容をテキストにしてウェブ及び紙媒体にて公開する「会議録」の位置づけを明確にする条文を追加すべきと考える。具体的には、「(会議録等による情報公開) 第〇条 会議の議事録は会議録としてまとめ、可及的速やかに公開するものとする。」のような条文を追加することを提案する。その主な理由は、以下の2点である。(理由1:会議録の重要性について)・決議の結果だけでなく、結果に至るプロセスにこそ市政の課題に関する多くの重要な情報が含まれている。・会議が公開されていても、大半の市民は時間の制約上、平日に開催される議会をリアルタイムにチェックすることができない。・また、個別の議員と一定のコネクションを持っている限られた市民以外の一般の市民にとっては、会議の要点を把握できる情報を気軽に入手することが困難である。⇒「会議録」はそうした課題を低コストで補完することができる重要なツールである。とりわけ、現在公開されているようなPDFデータ化された会議録はテキスト検索も容易にできるため、市民が効率的に情報を収集するための時間短縮につながるもので、今後より一層の活用が期待される。(理由2:公開の迅速性について)・現時点で、会議録の公開は会議後の約2~3ヵ月後(例えば、平成30年の第4回定例会の場合、第1日(9月4日)に実施したものが11月30日にウェブにて公開。※なお、第5回定例会は11月30日から開始)となっており、タイムリーな情報公開となっていない。・すなわち、次回定例会の直前に公開される状態となっており、前回定例会の内容をその次の回にフィードバックしたいと思っても時間的な余裕が全くないことになる。そもそも、数ヵ月も経過してしまうと関心が薄れてしまい、重要な情報も見過ごされてしまいがちである。・本来であれば、例えば1~1.5ヵ月での公開といったスピード感が求められる。なお、三郷市(埼玉県)等いくつかの自治体では、議会終了後約1ヵ月程度で「速報版」を公開する仕組みを構築しており、原理的に不可能ではないと思われる。⇒現状の情報公開のスピード感では、P10の解説に示されている「市民と議会との間で情報や意見がスムーズに行き来できる状態」とは言えないと思うので、その解消のためにも「迅速な会議録の公開」を目指してほしい。【パブコメの解説】以上が全文になります。ウェブサイトへの議事録の掲載がタイムリーでないので改善してもらいたい、というのがつまるところの主旨です。他にも行政に対して意見を述べるツールとして、広聴箱という制度もあるのですが、これだと1対1の関係でのやり取りとなり、議論が文字通りブラックボックスの中で処理されてしまう(意見によっては、プライバシー等の観点から公開されない方がかえって良い性質のものももちろんある)ので、今回は広聴よりもパブコメを使った方がより広く注意を喚起することになるかと思い、パブコメという手段を用いました。少し工夫した点は、「理由2」の中で他自治体の事例について触れたこと。議事録のウェブへの掲載が遅いという不満が独りよがりでないか心配になったので、ウェブで検索して調べてみたところ、同じような不満を持つ人の投稿がいくつか見つかり、変な安堵感を感じつつ読み進めてみると、「役所に問い合わせた結果、こんな返答が返ってきた(はぐらかされた)」的なコメントが目に付きました。なるほど、こうやってかわされてしまってゼロ回答ではつまらないなと、少しばかり悪あがきがしたくなりまして、いくつかの先行事例で出ていた役所側の回答(「業者の都合等でどうしてもその日数がかかってしまう」というような頭ごなしな諦めトーン)を参考に、とある先手を打つことにしました。具体的には、「いやいや、短縮化を図っている他の自治体の実例がいくつもあって、先例あるから不可能じゃないよね!」と封じてしまう作戦です。それが、速報版の紹介でした。ちなみに、こちらが三郷市の速報版のページです。さて、その結果、どんな回答が待ち受けていたのでしょうか、、待つこと数週間。つい先日、パブコメの結果が公表されました♪参考までに、回答の内容を全文掲載しておきます。【パブコメの結果】会議録の作成については、本会議においては地方自治法で、委員会においては議会委員会条例でそれぞれ義務付けられていますが、公表について特に規定するところはなく、今のところ、市の情報公開条例に基づき取り扱っているところです。その上で、特に重要な本会議の会議録については、現在、業務委託により作成しており事務局における複数回数の校正を経て、会議録署名議員の署名を了したものを当該定例会の次の定例会の初日までにホームページに公開しています。公開までに約2ヶ月強のお時間をいただいていますが、委託業者の作業速度を上げるためには追加料金が必要となること、また、校正には相応の手間と時間がかかるため他の業務と同時並行で行うことを前提としていること、などの諸条件を鑑みこのような作業工程となっているところです。さて、速報版の導入についてですが、現在の当市議会の作業工程では、校正途中の原稿には確認や調整を要する事項も相当量あり、不正確な情報を公開することにより市民の混乱を招く恐れがあるため、難しいと判断しています。しかし、ご指摘のとおり、会議録は市民が議会に関する情報を得ることができる重要なツールであります。議会基本条例制定を契機に、より開かれた議会の実現を目指すべく、お示しの三郷市議会などの先進地のスキームを参考に会議録作成の作業工程や業者に委託する業務を見直し、速報版の導入も含め、少しでも早い公開ができるよう検討して参ります。なお、条例中に「会議録を速やかに公開」との条文を折り込むご提案については、現状ではこれを担保できる状態になく、今後の検討課題とさせていただきます。【感想】うーん、やはりひらりとかわされた感が強い回答となってしまいましたね~(笑)残念!!他の意見に対する回答を見てみると、確実にやりそうなことは「~に改めることとします」や「~こととします」という力強いニュアンスとなっているように感じられまして、一方の「検討して参ります」はやはり手ごたえがなさ過ぎますねぇ、、それにしても、他の意見の中には、専門的な知見に基づいた難しい内容のもの(解読するのを諦めるほどエグイもの)もありまして、奥が深いものだと感じました。いやはや、それに対応している職員さん(議会事務局の方)には頭が下がります。また、私のケースのように、思い付きレベルの意見に対しても懇切丁寧に回答してくれるのも、考えてみれば貴重なことですよね。正直、パブコメの中には玉石混交なコメント(おそらく専門の職員からしてみたら石が多く感じられるかもしれない)が入り混じっているものと思われますが、願わくば、その中でも素朴だけど本質を突く意見(磨けばキラリと光る玉の原石)をしっかり見出して、政策にポジティブに反映させていってもらいたく思います。当然コメントの質にもよりますが、多少筋の良いコメントがあっても計画ありきで全て跳ね返されてしまうようでは、「どうせ反映されないんなら、パブコメも所詮単なるアリバイ作りでしょ」とレッテルを張られたままになってしまいます。少しでも心に響く意見であれば、「ちょっとした意見が政策に反映された」という小さな実績=達成感/成功体験を市民に感じてもらえるよう、受け手側(行政)はほんの少しでも良いので改善に向けて具体的なアクションを講じてもらえれば、より建設的なパブコメの制度になっていくのではないでしょうか。もちろん、そのためには的を射た意見を提案できるだけの情報を主体的に収集することが市民には求められることになるのですが、、という訳で、もうちょい頑張れ市民、ですね。結果はさておき、今回のパブコメは興味深い機会になりました。真摯に対応してくださった職員さん、ありがとうございました!

次回イベントのテーマは「道の駅」再来!

那須烏山の市政に関するゲストを招いて、市民がおしゃべりしながら市政への関心や関わりを醸成する<さんかくサロン>。新年一発目の今回は、まちづくり課の職員さんをゲストに招いて、一つの政策テーマに絞ってじっくりと情報交換していきたいと思います。そのワンテーマとは、「道の駅」!!題して、「那須烏山市の「道の駅」のあり方を熟考する」です。市のワーキングチームがとりまとめた現状分析の最新版が先ごろ示され、「その後、どうなっているのか?」と気を揉む市民も少なくないことでしょう。さんかくサロンでもかつて(第7回にて)取り上げたことのある「道の駅」ですが、今回はさらに踏み込んだ多角的・客観的な情報をシェアすることに重点を置き、「那須烏山市ならではの道の駅(的な機能)のあり方」について、担当職員さんや参加者同士で意見交換してしまおうという企画です!”構想”にとどまったままの同計画ですので、「道の駅のあり方」としては、整備ありきではない(整備しない)という意見もアリですし、「道の駅を代替する機能」について視点を広げて考えてみるのも今後のまちづくりのヒントになるかもしれません。道の駅の整備方針について、市民(特に若い世代)がどう考えているのか、率直な生の声をゲストも待ち望んでいるようです。正しい情報に基づく客観的なアナタの意見がひょっとすると、道の駅構想の進退のブレイクスルーになるかも!?土曜日の日中開催&2時間30分の拡大版という初物づくし!ふるってご参加くださいませ♪※通常回と異なる条件がいくつかありますので、以下の詳細をご確認ください。(イベント詳細)<日時>2019年3月2日(土)15:00~17:30<会場>烏山南公民館 302会議室(那須烏山市野上703:旧野上小学校)<定員>20~30名※市内在住または市内に通勤している方を優先させていただきます<参加費>500円※当日のお茶菓子代、会場使用料に充てさせていただきます<主なプログラム>・ゲストからのレクチャー・コーディネーターからの質問セッション・質疑応答・意見交換のグループワークなどを予定

政策過程の隠れた主役

「無関心」から「関心」へ、そして「関心」から「関わり」へ——というのをさんかくサロンの活動コンセプトの一つに掲げてイベントを実施してはや10回。このまちの正確な情報を知ることで、「知らない/関心がない」という状態から脱し、地域の課題をジブンゴト化するというのがまず最初のステップに位置付けられます。これは通常のさんかくサロンのイベントでは必ず強く意識して参加者に伝えている点でして、参加後のアンケート等を見ていると多少の手ごたえを感じているところです。次いで、「関心を持つ」という状態から実際の行動である「関わり」という段階にステップするのはなかなか容易いことではありません。確かに、自分が住む地域の政治に関わる=参画すると考えてしまうと、ハードルが高く思われてしまうのも無理からぬことかもしれません。しかし、よく考えてみますと、さんかくサロンに参加してもらい、各課の担当職員さんや政治家(とりわけ首長)とざっくばらんに意見交換してありのままの市民の声を伝えるということは、既に「関わり」のステージに足を踏み入れていると言ってよいのではないかと思います。小規模の地方自治体の政策形成過程において最も重要なキーパーソンは首長に違いありませんが、グランドデザインや総合計画、その他目玉的な政策以外の日常に即した政策は、おそらく各担当課の担当職員が起案することが大半と思われることから、現場の職員(およびその上司)が首長に次ぐキーパーソンと位置付けられるのではないかと個人的に思っています。そうした政策形成に重要な役割を果たす職員さんに対して、担当する分野の課題や悩みについて市民がその場で気軽に意見を投げることができるというのは、政策過程の上流(立案段階)ないしは最下流(評価段階:次の政策立案へのフィードバック)に位置するということであり、影響の大小や有無はさておき、政策過程に確かに関わっている=参画していると言えるのではないでしょうか。そんな訳で、政策形成過程の陰の主役である現場の若手職員さんと気軽に情報をシェアできたり建設的な意見交換ができたりするチャネルというのは、実は盲点だったりして、、と妄想を膨らませて一人鼻を高くしている今日この頃です。